神話存在コーナー用語

神話存在解説コーナーに出てくる一部用語の超簡易解説
更新の際、新しい用語が増えるたびに追加していきます

            五十音順


「悪魔の暗礁」
インスマスの沖合いにある、黒々とした低い岩礁。
暗礁の先は断崖のような深海になっており、そこから来る「深きものども」が夜ごと戯れるという。

「アブドゥル・アルハザード」
アラビアの狂える詩人にしてネクロノミコンの著者。
紀元七百三十八年にダマスクスで悍ましい最期を遂げたという。

「アラオザル」
スン高原に築かれたという古代都市。トゥチョ=トゥチョ人によって護られている。
その地下洞窟には旧支配者ツァールとロイガーが封印されているという。

「アルデバラン」
牡牛座のこと。セラエノやカルコサを擁する。
アルデバラン付近の暗黒星にあるハリ湖にはハスターが棲んでいるといわれる。

「イイーキルス」
ルリム・シャイコースを乗せて宇宙の彼方より飛来した巨大氷山。
そこから放出する冷気と灼熱の白い光でハイパーボリアのすべてを凍りつかせようとした。

「イス」
イースとも。
「イスの偉大なる種族」発祥の地といわれる超銀河宇宙。

「イハ・ントレイ」
悪魔の暗礁の沖合深くにあるという、巨石造りの海底都市。
「深きものども」の一大拠点であるとされる。

「インスマス」
インスマウスとも。マサチューセッツ州エセックス郡の河口に位置する古びた港町。
住民の大半は「深きものども」との混血により「インスマス面」と呼ばれる奇異な容貌をしている。

「インスマス面」
インスマスの住民の多くに共通した奇妙な容貌。魚や蛙を思わせる容姿とまばたきしない目が特徴。
歳を経るにつれて変貌の度合いが増していくという。

「ウィルマース・ファウンデーション」
ミスカトニック大学の教授陣によって組織された非公式の対邪神組織。
五百名近いホラー・ハンターを擁する世界規模の組織で、構成員には多くの霊能者や精神感応者などが存在する。

「ヴーアミタドレス山」
ハイパーボリア大陸西部を縦断する山脈の最高峰。
広大な地底世界にはツァトゥグァをはじめ様々な神や種族が棲んでいたという。

「エイボン」
ムー・トゥーランで名を馳せた大魔道士。ツァトゥグァを崇拝していた。
敵対神官の迫害を受け、襲撃から逃れて土星へ去ったという。

「エイボンの書」
大魔道士エイボンが著したとされる、超古代より伝わる魔道書。
暗黒の秘儀や禁断の知識の集大成であり、主にハイパーボリアにまつわる内容が多い。

「エルダーサイン」
<旧神の印>とも。ムナールの灰白色の石に、炎の柱を囲む五芒星形が刻まれた護符。
「旧支配者」に従うもの達から身を護ることができるという。

「黄金の蜂蜜酒」
飲む者を時空の束縛から解き放ち、宇宙空間でも生身で活動可能になれる魔法の蜂蜜酒。
これを飲んでいる間は精神と肉体の境界があやふやになり、知覚力が大幅に高まるという。

「オーゼイユ街」
フランスのどこかにあるという地図にない市街地。
住人の殆どが老人という、狭くて急な坂の連なる古びた町。

「オリオン座」
ベテルギウス、リゲルなどの輝星を含む星座で、<旧神>はベテルギウスの玉座に坐すとされる。
ベテルギウスはグリュ=ヴォとも呼ばれるらしい。

「輝くトラペゾへドロン」
不均整な金属箱の中に七本の支柱により吊り下げられた結晶物で、赤い線の入った謎の黒い多面体。
時間と空間すべてに通じる窓とも呼ばれ、闇の中で開くことによりナイアーラトテップの化身を召喚できるという。

「カルコサ」
牡牛座にあるといわれる異界の古代都市。
この地の空間は歪み果てており、都市の尖塔の手前を月がよぎっていくような光景も見られるという。

「旧支配者」
宇宙的な悪の体現とされる恐るべき邪神の総称。かつて「旧神」に謀反を起こして敗れ去り、罰を与えられて封印されたらしい。
あるいは、星辰の変化などによって動けなくなっているのだとも。

「旧神」
宇宙的な善の体現とされる全能の存在の総称。永劫の太古に「旧支配者」と熾烈な戦いを繰り広げ、それを封印したとされる。
とにかく謎めいた存在であり、その実体は神秘に包まれている。

「銀の鍵」
あらゆる時空を超えることができるという、不思議な象形文字の刻まれた銀色の鍵。
古代大陸ハイパーボリアで製造されたといわれる。

「グ=ハーン」
アフリカの砂漠に埋もれたとされる地底都市。
シュド・メルやクトーニアンたちが封印されていたという。

「クン・ヤン」
米国中西部の地底に広がる地下世界。青く輝くツァス(大都市)の下層に赤く輝くヨス(廃墟)がある。
最下層にはンカイと呼ばれる暗黒世界が存在し、ツァトゥグァが棲んでいるという。

「ケイオスシーカー」
旧支配者の眷属と信者を狩り出し、邪神復活を防ぐことを目的とした極秘機関。
構成員には多数の超能力者や特殊能力者などがおり、チベット奥地に本拠を構えるという。

「黄衣の王」
読む者に災厄と狂気をもたらすという呪われた戯曲。
第一幕は無害であるが、第二幕の内容を知ってしまった者は破滅の運命に導かれるという。

「サイクラノーシュ」
ムー・トゥーランの呼び名における土星のこと。
ツァトゥグァと縁のある神々や奇異な種族たちが棲んでいるという。

「ザイクロトル」
シャッガイの近くにあるという植民惑星。
のっぺらぼうの怪物が棲んでいるが、シャッガイの昆虫族に隷属させられた。

「シャッガイ」
角度を持つ宇宙の最果てにある、死臭に満ちた悪夢の星。
邪悪な昆虫族が棲んでいたが、大異変により崩壊してしまったらしい。

「セラエノ」
牡牛座の中にあるプレアデス星団の恒星の一つで、地球からは千四百光年の距離にある。
石造りの巨大な図書館には、「旧支配者」が<旧神>から盗み出した碑文などが収納されている。

「セラエノ断章」
ラバン・シュリュズベリイ博士がセラエノの大図書館で得た知識を英語に翻訳した自筆写本。
エルダーサインの造り方や黄金の蜂蜜酒の製造法などが記されているという。

「外なる神」
旧支配者の中でも超次元的な存在である窮極の神性を指す。その頂点に在るのがアザトースで、それに次ぐのがヨグ=ソトース。
そして「外なる神」の強壮なる使者こそがナイアーラトテップである。

「タイタス・クロウ」
ロンドン郊外のブロウン館に住むオカルティスト。ウィルマース・ファウンデーションの一員として活躍する。
後に幻夢境の都市エリュシアの住み人になったとされている。

「ダゴン秘密教団」
インスマスで組織された秘密宗派。
海底の神ダゴンを崇拝し、クトゥルーを復活させるため従事し続けている。

「ナイ神父」
『星の智慧派』を再興させた、謎めいた黒人神父。
その正体はナイアーラトテップの化身であるとされる。

「ネクロノミコン」
死霊秘法とも。原題はキタブ・アル・アジフ。
アラビアの狂える詩人アブドゥル・アルハザードが730年に著した禁断の魔術書。

「ハイパーボリア」
氷河期以前のヨーロッパ北方に存在したとされる古代大陸。
人類史の初期に隆盛を誇ったが、氷河期の到来と大陸の水没により滅亡した。

「蕃神」
<夢の国>に住まう大地の神々を庇護下におく窮極の神性たちのこと。
幻夢境における「外なる神」の呼称だと思われる。

「フォマルハウト」
南のうお座の口の部分にある一等星。
この恒星の表面で燃え盛る焔の中にクトゥグァが棲んでいるとされる。

「星の智慧派」
<輝くトラペゾへドロン>を奉じてナイアーラトテップ等を崇拝する邪教宗派。
一時は当局に摘発されて解散したが、後にナイ神父という謎めいた黒人神父によって再興された。

「ムー・トゥーラン」
ハイパーボリア大陸の北の半島。
ツァトゥグァを崇拝する偉大な魔道士エイボンが居を構えていたという。

「ヤディス」
太陽系から遙かに離れたところにあるという、五つの太陽をもつ惑星。
高度な文明を誇るが、遠い未来にドール族によって滅ぼされる運命にあるらしい。

「ユゴス」
冥王星のこと。外宇宙より飛来した存在たちが休息する太陽系の玄関の役割を果たす。
「ユゴスよりのもの」らの前哨基地があるとされている。

「夢の国」
人間の深い眠りの底の底に存在する、幻夢境とも呼ばれる異世界。
詳細についてはこちらを参照ください。

「ラバン・シュリュズベリイ」
アーカム在住の神秘思想研究家にして哲学教授。一時期ミスカトニック大学で教鞭をとった。
セラエノで得た知識をもとに、クトゥルー復活を阻止するため奔走した不思議な老学者。

「ランドルフ・カーター」
ボストン在住の夢想家にして、偉大な至高の「夢見る人」。
「銀の鍵」を用いて超次元を遍歴した末、<夢の国>のイレク=ヴァドの王になったという。

「ルルイエ」
南緯47度9分、西経126度43分の太平洋の只中、その海底深くに水没しているとされる、幾何学を無視した半宇宙的都市。
その奥底ではクトゥルーとその眷属たちが深い瞑りについているという。

「ルルイエ異本」
人類誕生以前の言語であるルルイエ語で書かれているという謎の異本。
現在この名で知られているのは、人皮で装丁された中国語の写本である。

「ンカイ」
クン・ヤンの赤く輝くヨスの下層にあるといわれる暗黒世界。
黒い不定形の塊が、そこに棲むというツァトゥグァを崇拝しているとされる。

「ンガイの森」
ナイアーラトテップの地球上の住処の一つ。
ウィスコンシン州のリック湖周辺の森がそれにあたるといわれる。

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