超銀河宇宙イスから四億八千万年前の地球に到来した精神生命体です。
平均寿命が数千年にのぼる彼らは、永い時間を安全に過ごせる環境と永い肉体寿命を持つ生物とを常に未来に探し求めています。
時間の秘密を極めたとされる存在であるがゆえに「偉大なる種族」と呼ばれているみたいですね。
地球到来時は、現在のオーストラリア大陸に相当する土地で栄えていた円錐体生物と精神交換を行い、「空飛ぶポリプ状生物」や「古のもの」などの先住種族を駆逐して一時的に地球の支配者となったそうです。

地球に到来した彼らは、あらゆる時代に精神を投影しては、その時代の知的生命体と精神交換をして知識を集め、中央記録保管所へ記録を集積し続けています。
彼らは、自分達が地底に封じ込めた「空飛ぶポリプ状生物」に最終的に滅ぼされることを知っていて、それから逃亡するための準備を進めているのだそうです。
逃亡先の精神転移体は、遙かな未来の地球で繁栄しているという甲虫類みたいです。
そして惑星としての地球の寿命が尽きる頃には、水星の球根状植物へと移住するのだとか。

それはつまり、遠い未来に私たち人類は滅亡していることを意味するわけで、SF的な寂寥を感じずにはいられません。


      ――お昼寝中――

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イスの偉大なる種族

主な作品:「時間からの影」 「異次元の影」
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