地球が誕生して間もない超古代にサイクラノーシュから飛来してきた神性で、柔毛に包まれた蟇蛙や蝙蝠に似た眠たそうな顔をした頭部、ずんぐりした巨大なナマケモノを連想させるユーモラスな姿をしているらしいですが、本質的には無定形の神です。
クン・ヤンの地底世界の最下層、暗黒のンカイに棲んでいましたが、暫くして古代大陸ハイパーボリアのヴーアミタドレス山の地下洞窟世界に移り棲み、崇拝対象となっていたようです。
その後、氷河期により大陸が滅んだ後は再びンカイに戻ったとされています。

ツァトゥグァは怠惰な性格で「旧支配者」の中では温厚なほうであるといわれています。
生贄などを捧げる熱心な信奉者には貴重な知識や物品を与えることもあるようで、ツァトゥグァを崇拝していたハイパーボリアの魔道士エイボンは、敵対する神官に追われた際、ツァトゥグァの庇護を受けて土星に逃れたそうです。

それにしても、怠惰に食べたりまどろんだり……人間だったら駄目な人になってしまうでしょうね。


      ――お昼寝中――
主な作品:「サタムプラ・ゼイロスの物語」 「七つの呪い」 「魔道士エイボン」 「墳墓の怪」
       「暗黒の儀式」 「地の底の哄笑」

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ツァトゥグァ

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